丁寧な暮らしに憧れるひとの日記

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個人投資家が陥る株式投資7つの誤解~投資でギャンブルしないためにできること~

教養としての投資」の著者で有名な奥野一成さんがNewsPicksの企画に出演されていたのでついつい気になってしまいました。いつもの習慣で1.3倍速で映像を流しながらメモを取ったのでその内容を日記に残したいと思います。

個人投資家が陥る株式投資7つの誤解

奥野さんは農林中央金庫の関連会社で10年以上最高投資責任者のポジションにあり、親会社や各国政府等から預かる4000億円規模の機関投資を行っています。農林中金バリューインベストメンツの主要ファンドには下図表記の企業が含まれており、数十年保有しても企業価値の下がらない圧倒的優位性を持つ企業が選択されているそうです。今後自分の目で優良企業を見分ける力を備えるためにもどのような観点を注視しているのか学びたいところです。

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おおぶねグローバル組⼊上位10銘柄
①タイミング

株式投資を短期的なギャンブルにしないためには、外的要因やトレンドに左右されてはいけません。コロナ渦中だからといって製薬会社の動向を血眼になって注視するのではなく、パンデミックの有無に関わらず魅力を持っていた企業に投資すべきということです。企業を見極めるポイントは①付加価値の高い産業②圧倒的な競争優位性の2点です。

奥野さんにとって魅力的な企業としてNIKEが挙げられています。NIKEは1993年から現在に至るまで利益を拡大させています。その背景にはNIKEが人間が太古から抱く健康・運動といった分野で経済活動を行っていることや、年間3000-4000億規模の広告費を打ち出せるほど類稀な企業規模を持っていることがあります。

②成長

世の中の人”成長”というワードが大好きです。ただし成長産業の企業が15年先も変わらずご健在である可能性はそう高くありません。長期投資を行うにあたり市場拡大期に身を置く企業の乱高下に踊らされるより、初期の先行投資にかかる消化減却が収まり企業成熟期に入った企業にお金を預けるべきだということです。成熟期の企業を見極めるポイントとして他社の参入障壁をいかに高く築き上げられているかが重要。

例としてユニクロは比較的参入障壁の低いアパレル業界において、SPAモデル(企画から製造、販売までを垂直統合する形態)を構築することで短期かつ安価でモノを製造できる圧倒的な競合優位性を構築しました。

③テーマ

ESGや水素関連と聞くと不思議と良い銘柄に見えてきますよね。でもこれは1990年代ITブームや、2000年代後半のゲノム/バイオブームと同じでヒットするのはほんの一握りなんですよね。奥野さん曰くテーマ投資は完全に避けるそうです。

④配当

配当とは、リスクを取って投資を行ってくれた人々に利益の一部を還元するものですよね。株主としては株を保有しながら利益を享受するメリットがある訳ですが、会社としては次年度の成長に投資できる元手が減少するデメリットがあります。株式を長期保有する株主からすれば短期的な配当を受け取るより、長期的に会社が成長してくれた方がリターンが多いので配当制度がある方が損になる可能性が大きいと言えます。

⑤割安

ここは無料では見られないので、見てません。恐らくですが、割安ってことを理由に銘柄を決めるなってことだと思います。そんな決めてで買った株って長期保有できませんよね。

⑥自国偏重

他のメディアで話していた内容から推測しますが、為替リスクについてだと思います。日本の円安傾向は長期的に見ても続くので資産を減らさないためにみ外国株式にも手を出す必要があるということだと思います。

⑦専門知識・能力

これも推測ですが、自分の専門知識や能力を限ってこの分野でしか投資をしないと考えるべきでないということだと思います。そもそも個人投資家の持つ専門知識なんて底が知れているので株取引で必要な情報が何かを知り、それに関する情報収集をすれば特定の分野に頼らない強靭なポートフォリオを構築できるような気がします。

おわりに

Newspicksのコンテンツを見ながら、自分の伸びしろって無限大だなと感じました(笑)。私の思考では長期投資するには元手が必要で、そのためになるべく勝つ確率の高い投機を繰り返して軍資金を蓄えていくというものです。ただしこれには自分自身の労力をかなり割きますし、運に左右される局面も多々あります。現在は何とか500万円超の資金を運用していますが、まだまだ長期的な視点を持つに至らないなという気持ちではいます。

それでも年間300-400万円ずつ投資総額にプラスしていけば長期投資に回せる資金も増えてきて段々と視点が変わってくるのではないかと思います。何より投資の醍醐味はオーナーの目線になって会社のことを考えてリスクを負えばリターンがあるというところじゃないでしょうか。スタイルは変われど5年後、10年後と変わらず投資を続けられているよう根気強くいきたいものですね。